投資総額を変えずに、リターンを増やす方法

投資リターンの計算は、利回りなどを筆頭に、投資リターン総額を投資総額で割ることにより計算されることが多いため、その分母となる投資総額をいかに減らすかが、投資リターンに極めて大きな影響を与えます。
しかし、投資総額を変えずに、投資リターンを高める方法もあります。その際に投資リターンの尺度として何を使うか、ということが影響してくるのですが、時間価値を考慮するIRRやNPVなどを尺度に使う場合は、支払いタイミングを遅らせることで、投資リターンを高めることが出来ます。
仮に利回り10%の新築不動産を購入し、30年運用するとして、
最初に100%全額支払う場合と、
頭金50%、1年後の完工時に50%支払う場合、
それ以外の条件が全て同じだとしても
IRRベースで0.5%の差が出ます。
非常にざっくりですが、5%の値引きと同じ経済効果になります。
これはあくまでも例として話を非常にシンプルにしておりますが、値引き以外にも、支払いタイミングを極力遅らせることにより投資リターンを高めることは可能で、かつ直接的な値引きより抵抗感がない(時間価値の概念を理解していない?)人も多いので、交渉材料として使ってみることをオススメします。