事業譲渡と会社分割、それぞれのメリット・デメリットは?
M&Aの手法の中で、事業を譲渡する際に、直接事業譲渡で渡すケースと、会社分割して事業を渡すケースがありますが、それぞれのメリット・デメリットは何があるのでしょうか?
まず事業譲渡に関してですが、事業を個別承継することとなります。
メリットとしては、
簿外債務承継リスクを分離可能
短期間で可能
のれん認識出来る(60ヶ月で償却対象)
ということが挙げられます。
デメリットは、
消費税課税対象
退職と再雇用
許認可などが引き継げない
という点になります。
次に会社分割ですが、こちらは包括承継することになります。
メリットは、
消費税非課税
税務上ののれん認識出来るケースあり(税制非適格の場合)
デメリットは、
時間がかかる
簿外債務抱えるリスク
会社分割は、以下の4パターンがあり、課税が変わってくるので、注意が必要です。
分社型新設分割ー親子型
分割型新設分割ー兄弟型
分社型吸収分割ー親子型
分割型吸収分割ー兄弟型
更に、株式譲渡、株式移転、株式交換、そして吸収合併などとの比較も必要で、それぞれにメリット、デメリットがあるので、その個別案件毎にしっかりと精査して、最適な手法を選ぶことが重要です。