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バイオマス発電の事業化のポイントは?

様々な場所のバイオマス発電所案件の収支をみてきましたが、事業化のポイントは以下の4点になります。

①燃料の調達

②ファイナンス

③設備

④売熱

この4点を組み立てるのに苦戦している事業者が大多数で、ここを知恵と工夫でクリアーしているところが、なんとか事業化に漕ぎ着けているという状況です。

①は②とも密接に関係しており、金融機関からの融資、特にプロジェクトファイナンスを受けるには、①が’極めて重要となっています。

燃料の調達先の分散だけではなく、仮に調達できなかった場合は、損害賠償請求を燃料調達先に求めるような契約書になることが多く、そこがネックになることが多いです。また水分量などの品質検査もしっかりとやる必要があり、そのあたりもハードルとなっています。

またガス化案件などは金融機関が融資を出さないなどということもあり、設備も決定的なものがない状況です。

しかも小型の場合は、売電収益だけでは損益が厳しいので、売熱までして初めて事業として成立することになるのですが、その売熱先を見つけることがまた難しいです。

結局、プロファイ仕立ての案件にするには、地場の事業者だけでは厳しいことが多くなってしまい、大手商社や自治体、地銀などにうまく間に入ってもらうことで何とか形に仕立て上げるのが実情です。

その場合も、完全なプロジェクトファイナンスになることは少なく、結局スポンサーサポートを要求される形の、俗にいう「なんちゃってプロファイ」案件になっていることが多いです。

このようにバイオマス発電は、他の再エネ発電事業に比べても、ハードルが非常に多く、事業化に難航している案件が非常に多い印象です。

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