Zaif、わひこ、と相次ぐ廃業に、カウンターパーティーリスクをどうヘッジするか?
昨日はわひこの廃業、本日はZaifの廃業と、カウンターパーティーリスクを強く意識せざるを得ないイベントが起きています。
そもそも今年に入ってから、コインチェックを筆頭とした数多くの仮想通貨取引所のトラブル、かぼちゃの馬車事件以降の投資用不動産会社の相次ぐ倒産・廃業、そして引き続き太陽光発電業者の倒産、とデフォルトイベントが多発しています。
この手のカウンターパーティーの信用リスクをヘッジするには、上場企業などであれば、株の空売りやCDSのプロテクションの購入など、何らかの手法が可能ですが、この手の新興企業だと、類似業種の上場企業を空売りするなど、かなりザックリとしたヘッジしかすることが出来ません。
結局のところ、危なさそうな会社とは極力取引を控えるという消極的なリスク回避策しか取りようがなく、それがさらなる連鎖的な売上減少を招き、信用悪化、取引縮小、売上悪化と負のスパイラルが加速していきます。そして倒産→同業他社との取引手控え→売上減少→信用悪化→連鎖倒産→、、、、と、まさにバブル末期の典型的な症状であり、仮想通貨、不動産、太陽光と、ここ数年過剰流動性バブルの恩恵を受けてきた市場が次々に崩壊している最中と思われます。
視点をグローバルの全資産にまで広げると、様々な新興国、テック系銘柄など、より流動性の高い、より資本市場の中心に近い市場まで、バブル崩壊の火の手が徐々に広がっており、今回の過剰流動性バブルの総本山である米国債も金利が急騰しており、リーマンショック以降の中銀量的緩和バブル相場も最終章に突入している印象です。
今後もこの手のニュースは相次ぐこととなると思われるので、より一層の警戒が必要です。